めにみえないこと

また書くね

サチコと世界旅行

わたしの旅行体験といえばほとんどささやかなもので、海外に至っては昨年のハネムーンで訪れたバリがはじめてであった。

 

それを境に、旅行、それも海外旅行への興味が以前より強くなっている。

 

どこか現実味がなかった「海外旅行」というものが、「行こうと思えば行けるんだ…」とやっと自分ごととして捉えられるようになった。

 

そうすると、次に考えるのは「どこで、何をしたいか」ということだった。漠然と、ヨーロッパに一度は行ってみたい、と思うのだが、どこの国へもおなじく漠然としたイメージしか持っておらず、具体的なことが何も浮かばない。ここへきて自分の無知さと向き合うことになる。

 

無知というのは認めてしまえば楽なもので、さあここからいかようにも楽しめるぞ、と頭を自由にしてみる。わたしが興味があるのは「圧倒的な自然」「絵本や童話のような世界観・街並み」「美術館・博物館」などであることがわかってきた。

 

もう少し深く考えてみると「チェコで雑貨や絵本、チェコアニメの世界にふれる」「イギリスで大英博物館へ行き、田舎町へ滞在」などようやく具体性を持って考えられるようになった。イギリスは旦那さんの思い入れのある国でもあるから、2人で行くことも想像しやすい。このプランはとても気に入った。

 

 

そんな中で先日、父と姉とこんな話をした。「もし、時間やお金を気にせずに、どこにでも行けるなら、どこへ行きたい?」というもしもの話。(わたしはもしもの話が大好きだ)

 

ほんの少し考えて、わたしは「アマゾン」と言った。姉は驚いて笑っていたが、実はわたしも驚いていた。「アマゾンに行きたい」と思ったことなどなかったからだ。でもやっぱりそう思った、わたしはアマゾンに行ってみたい。

 

アマゾンにこだわりがあるわけではなく、わたしは「圧倒的な自然や野生動物たちに、人間がまったくもって敵わない」ということを感じたかったようだ。アマゾン、サバンナ、どこでもいい、感じたいのはそれだった。そして単純に、そこで暮らす動物たちの生態や、自然のダイナミックな変化を見てみたかったのだと思う。「どうぶつ奇想天外!」の後半のドキュメンタリーを楽しみにしていた、小学生の頃のわたしと同じような気持ちで。

 

こうして頭と心で自由に海外旅行について考えられるようになり、わたしは随分楽しくなった。行ったことのない地に想いを馳せたり、実際行くにはいくらかかるのか調べてみたり。

 

アマゾンへ行きたい、と気付く前のわたしでは得られなかった楽しみを、いまわたしは手にしている。さあ、まずはどこへ行こうか。