めにみえないこと

また書くね

好きな街で暮らすということ

世田谷で暮らし始めたのは6年前。都内で働く姉に誘われて、すぐに2人暮らしをすることに決めた。わたしはいわゆる就活生で、決める気があるんだかないんだか、自分なりの就職活動をしていた。

 
東京にいるつもりではあったけど、卒業を目前にした冬に就職が決まってなかったわたしに「もし職が見つからなくても、あんたはバイトでも何でも頑張るだろうし、1年くらいなんとかするから!」と、いま思えば大変ありがたく、男らしいことばに動かされて。大好きな下北沢に歩いていくことができて、母が大学時代を過ごした街に住むこと決め、良い物件を見つけ、離れていた姉妹の共同生活がふたたび始まったのでした。
 
そのあと無事就職も決まり働き始めたわたしはというと、家事はしない、片付けもしない…というレベルでなく、ほとんど家にいないような生活だったので、あまりいいルームメイトじゃなかったと思う。けれど姉妹の距離感はもしかしたらそのくらいが丁度よくて、金曜日の深夜に「久しぶり」って近況を語り合うのも楽しかった。
 
わたしの引っ越しを先に済ませた夜、姉とお気に入りの店で乾杯した。振り返ると6年はあまりにあっという間。世田谷での暮らしが大好きでした。好きな街で暮らすということは、わたしを随分と支えてくれていた。
 
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だけど、それも移り変わる。寂しいことではなく、嬉しい変化。これからは、杉並のほうで暮らします。
 
姉とは、たぶん、普段家にいなさすぎたから、  むしろこれからのほうが「会おう」と言って会う機会が増える気がしてる。なんだかいつも騒がしい妹でしたが、ありがとうね。これからもよろしくお願いします。
 
あの6畳の和室、とても落ち着く大好きな場所でした。ありがとうと愛を込めて
2016.1.18
 
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