めにみえないこと

また書くね

4月29日の日記

いちばん好きな小説、この作家さんの中でいちばん好きな小説、
好きな小説ベスト3、5、10...

そういう妄想は、昔から数え切れないほどしてきた。

誰に聞かれるわけでもないのに、いつインタビューされても答えられるくらいに、頭の中にその作品たちはあって。時々お姉ちゃんとそんな話をするのが喜びだった。

 

本当に好きなものは、案外昔から変わっていない。好きな小説も、好きな映画も、いわゆる「ベタ」なものとされているのに気づく。でも私が出会って、感じて、大事に育ててきたものは何にも変えがたく、作品を通して自分を知り、考え、わかったりわからなかったりして、今まで生きてきたのである。

 

昔から、むずかしいことはあまりわからない。だけどもう、取り繕ったり格好つける気にもならない。あの頃のまんまで、好きなものを好きって言えたらいちばんしあわせだなあ。