めにみえないこと

また書くね

完璧な春の日

 

こんな晴れた春の日には、

ちゃんと誰かの100パーセントの女の子でいたい。

  

そんなことを、いつまでも思ってしまいそう。

ものすごい美人になることよりも

スーパーモデルみたいになることよりも

「誰かの、100パーセント」って魅力的。

なれたらいいのにな。 

 

外を歩く。

空の水色とか、風の温度とか、空気のやわらかさとか。

アスファルトの色さえやさしく見える

道端の花にさえ笑いかけられる

 

だから春がすきなんだった

 

白い、清潔な匂いのするシャツ

芝生の感触 少しだけちくちくする

しぼりたてのブラッドオレンジ

 

ごっこみたいでもいいから

 

 

 

 

はじめてあったとき

なんとなく顔を覚えた

2回目にあったときに

あとで顔を思い浮かべられるようになった

3回目はどんな顔で笑うかがわかった

4回目は? 5回目は?

 

 どんなことばを使うひとで

どんなことばを使わないひとなのか

 

誰かが悲しんでいるときに

どんな顔をするひとなのか

 

退屈な時間をどう過ごすのかな

ごはんを食べるスピードとか

ドアのしめ方

どんなふうに どんなふうに

 

わたしが知りたいのはたぶんそういうこと

質問してわかることじゃなくて

一緒に過ごしてだんだん積み重なっていくもの

 

知りたいことはたくさんあるから

また会おうねって約束するんだと思うな